映画「エリン・ブロコビッチ」

「エリン・ブロコビッチ」は2000年に製作されたアメリカの映画です。アメリカ西海岸を拠点にする大手企業PG&Eから、史上最高額の和解金を勝ち取った実在の弁護士エリン・ブロコビッチの半生を描いています。主演はジュリア・ロバーツで、彼女の演技は絶賛され第73回アカデミー賞を始め、ゴールデングローブ賞主演女優賞、英国アカデミー賞主演女優賞、ナショナル・ボード・オブ・レビュー主演女優賞、全米映画俳優組合賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞女優賞など数多くの賞を受賞しました。また、エリン・ブロコビッチ本人もカメオ出演しています。

ストーリー(ネタバレ)

カリフォルニア州にある小さな町に住むエリンは、ミスコンで優勝した事もあるほどの美貌の持ち主です。ですが、離婚歴2回で3人の子持ち、その上無職。毎日の生活もままならないほど苦労していました。さらに最悪なことに、仕事の面接の帰りに事故に合い、怪我をしてしまいます。彼女の裁判の弁護を担当したのは、引退を控えたベテラン弁護士のエドでしたが、和解金を取り損ねてしまいます。職もなく、貯金も底を尽きかけたエリンは、和解金を取れなかったことを理由にエドの事務所で雇うようにと強引に事務所に押し掛けて行きます。仕方なくエドは、彼のアシスタントとしてエリンを雇いますが、他の事務所のスタッフは彼女の派手な格好や強引さにあまりいい顔をしません。しかしそんなことはまったく意に介さないエリン。ある日、書類の整理をしていたエリンは不審な添付ファイルを見つけます。それは不動産売却の書類なのですが、なぜか血液検査の結果が付けられていたのです。不審に思ったエリンは、仕事の合間を縫って調査に乗り出します。そこで分かったことは、大企業の工場が長年有害物質を垂れ流しにしていたという事実でした。その地にすむ住人達は病に苦しみながらも訴訟にはあまり乗り気ではありません。エリンは一人で住人達の説得に回ります。そんなエリンの姿を見て、及び腰だったエドも本格的にこの問題に乗り出しました。そんな中、隣に住むバイク野郎のジョージが、主夫として三人の子供の面倒を見てくれることに。私生活も充実し始めたエリンは、住人達の理解も得て、執念で600人以上の署名を集めます。そしてついに、大企業と交渉の場を持てることになりました。エリンは住民たちの苦しみを訴え、全米史上最高額の和解金350億円を勝ち取ったのでした。

キャスト

  • エリン・ブロコビッチ・・・ジュリア・ロバーツ
  • エドワード・L・マスリー・・・アルバート・フィニー
  • ジョージ・・・アーロン・エッカート
  • ドナ・ジェンセン・・・マージ・ヘルゲンバーガー
  • チャールズ・エンブリー・・・トレイシー・ウォルター
  • カート・ポッター・・・ピーター・コヨーテ
  • パメラ・ダンカン・・・チェリー・ジョーンズ

スタッフ

  • 監督・・・スティーヴン・ソダーバーグ
  • 脚本・・・スザンナ・グラント
  • 製作・・・ダニー・デヴィート、マイケル・シャンバーグ、ステイシー・シェア
  • 製作総指揮・・・ジョン・ハーディ
  • 音楽・・・トーマス・ニューマン
  • 撮影・・・エドワード・ラックマン
  • 編集・・・アン・V・コーツ
  • 製作会社・・・ジャージー・フィルムズ

感想

スティーヴン・ソダーバーグ監督の法廷映画です。「オーシャンズ」シリーズや「恋するリベラーチェ」などで知られれる監督ですから、テンポよく進むストーリーとなっていてとても楽しく見られます。シングルマザーのエリンが、苦しんでいる人たちを救うために孤軍奮闘する姿がかっこよく、女性にはぜひ見てほしい映画でした。3人の子供を抱える母親だからこその強さなのかもしれませんが、見ず知らずの人のためにあそこまで必死で戦えるエリンは凄いと思います。とにかくパワフルで行動的で、どん底からアメリカンドリームを成し遂げた人と言うのはやはり自分からどんどん活動していく人なのだなと強く感じました。これが実話だというからさらに驚きです。大企業に対し、小さな事務所の、しかも本人は弁護士でもなんでもないのに立ち向かっていく勇気は素晴らしいです。企業と対峙したとき、エリンが口にする住人の苦しみや、そんなちょっとの和解金じゃたりない、と強気に攻める姿勢に大きな勇気をもらいました。エリンを演じたジュリア・ロバーツの演技が光っていますね。まだジュリア・ロバーツが若い頃の映画ですから、彼女の身体の芯から湧き上がるパワーが、今とは比べ物にならないくらい存在感があります。また、アルバート・フィニー演じるエドもとても素敵でした。最初は事故で怪我をしているのに和解金も取れないなんてと憤慨していたのですが、最後にはしっかりと彼女をサポートしそして弁護士らしく正攻法で大企業に立ち向かう姿はかっこよかったです。とにかく見終わったあと晴れ晴れとした気持ちになれる映画です。むしゃくしゃしたときにはぜひこの作品を観てみてください。

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